両爬虫道を往く

博士にもひとかどの生き物屋にもなれなかったおじさんの日記帳 誤同定等ありましたらお気軽にコメントどうぞ

昆虫採集

夢が泣いてる 現実というコンクリートの壁に

7月から激務パワハラ部署への異動が決まりギャン萎えしている。 転職市場での価値が上がるのが先か、自分がぶち壊れるのが先かのチキンレースの開幕である。 そもそも7月決算という会社のシステム自体生き物オタクにとっては死刑宣告なわけで。 4月決算会社…

きっと島がくれた 試練かもしれない "もっと愛せるよ"と教えてる

夏の採集がひと段落し、季節の移ろいを感じる頃、衝動は動き出した。 第1段階。 ここ半年放置してすっかり湿気たうるまに火をつけて紫煙をくゆらせる。 1本、2本、3本。 航空機と宿とレンタカーの予約を完了させる。 関係各所に問い合わせ、各種許可を申請。…

君がいた夏…(会えるとは限らない)

最近は「今日の5の2」と「学校の怪談」を見てノスタルジック自傷行為に走っている(´・ω・`) 今ではもうあったかも定かでないvividな日々に思いをはせ、来世に期待しながら10年以上にわたり続きくたばるまで続く生き地獄をやり過ごすのです(*`・ω・´) 特に記事…

プリンちゃんがいちばんすき

碧川れたす村にて。人が多すぎて吐きそうだったのでもう土日には行かない。ギガンどこにおんねん!!!いやポイントはいくつか分かるけど有名どころには行きたくねえ!!!

例えば休みを失うとしても 突撃しなくちゃ 晴れ間だから

北関東、好き。 特に群馬・栃木・福島の県境ら辺はとてもいい。いい虫がたくさん採れるし、何より家から近い。しかも道路はほぼ混まないからストレスフリーで行ける。 最高です。 そんな最高な場所で、サイコーにアツい九州未生息のカミキリがこの時期採れると…

遠く

全世界的にUFOの日こと6月24日が今年も近づいてきた。 このクッソくだらない人生の岐路はどこかと問われたなら、聖書、「イリヤの空、UFOの夏」を中学2年生の夏休みに読んだことだと断言できる。 あの時期にあの”おかしくて切なくて、どこか懐かしいボーイ・…

燃え上がった虫屋の想い 空に届いて!

GWは(も)沖縄に行った。 前半は西表、後半は石垣という予定だったのだけど、雨が強かったり弱かったりで増水し渡渉が出来なかったり発生木が濡れていたりで西表の方の本命(紅い☆)はヌル。まあそんなもんか。 社会のマダニ(虫屋)の怨嗟の声がSNSや現地から聞…

若過ぎた日々の 思い出が此処に

クワガタが、カミキリが、両爬が、好き。 だから、奄美大島に行こうと決めた。 7月に決算が変更になる影響で、今の会社を辞めるまでの何年かは6,7月に遠征に行けないという死刑宣告を受けた。 死刑囚だって最後にタバコを吸わせてもらえるのだから、最後の夏…

(Heaven Knows) 見えない未採集種(ゆめ) (Heaven Knows) 狙ってみる

大昔、一般性少年少女と同じように、それ以上に、クワガタというものがぼくは好きだった。いっぱいいていいおもちゃだったコクワガタ。頭がカッコいいミヤマクワガタ。強かったノコギリクワガタ。彼らは今以上にありふれた普通種だったが見る度にワクワクし…

もも

まちカドまぞくの再放送の録画が上手くいっていなかった、萎えた。…先日は高地へ。狙いのものは採れなかったが、こいつが採れた。オオチャイロハナムグリ。桃の匂いがすると巷では有名な虫。「虫屋はバカと貧乏人ばっかりだから変なケミカル臭を桃の匂いだと…

きっと忘れない 眩しいご神木

今年は季節が早いと思いきや季節物のむしはダラダラ出続けている気がする…まあ、だからといって採れる訳では無いんですけど。こいつもそう。実はこの少し前にも別のところへ行ってヌルったが、ここには笑ってしまうほどいた。トガリバホソコバネカミキリ。呼…

まだ見ぬ春

激動の3,4月(決算)が終わった。 36協定をガン無視(45時間超えの特別協定ゾーン突入)し、残業代だけでマレーシア遠征出来るほどの金額を手に入れた。疲れた。 んが、会社が7月に無くなる都合上同じことを6,7月もやらねばならないらしい。知らんけど。有休バキ…

胸のtrust採集地(ここ)に在って 求めているから

関東では普通種でも九州では…な虫というのは結構いる。(逆はベーツヒラタ、アオスジカミキリ、ヒラタクワガタあたり?) 今回狙ったトゲフタオタマムシ Dicerca tabialis Lewis, 1893 なんかもそうだ。 こいつはモミ食いのタマムシだが、羽脱後にスギの樹皮下…

あさ

アザミの精霊、ことアサカミキリ。 朝からアザミを見て回るだけなのであまり楽しい採集ではないですね。周りでいろいろ採れるからたぶん来年以降も狙うと思うけど。 来週はブナ帯にネキを採りにいこうか、早いかもだけどパキタに行くか。 そもそも晴れるのか…

そう もどれやしないよ 遥かなあの日に 君と出会う前の自分に

昆虫採集を本格的にはじめた3年前、学部2年生の春に出会い、恋焦がれ、狙い、無惨に撃沈した虫が2種類いる。 彼らのことは毎年春になると思い出し、その度に悔しくて泣きながら眠ったものだ。 1種目は、モンクロベニカミキリ。 こいつは去年やっとこさ落とす…

あなたを探しに行こう 何があっても…

学部4年の10月末に西表に行くなんて、無理だと思ってた。 卒論をはじめとした研究室の活動や内定式、さらには卒論の進捗がいいということで10月末に学会発表があったから。 というわけで迎えた10月1日。配られた研究室のスケジュールに目を通す、と… あれ、…

今更だって知ったもんか 後先なんて知ったもんか

南西諸島遠征第4弾. 8日目. 本島からフェリーに飛び乗って奄美に着くまでには10時間くらいかかる、故に必然的にいろいろ考えてしまう。2週間も卒論をほっぽって行方をくらませて大丈夫なのか(進捗は問題なかったが研究室での人権的に問題大有りだった)とか、…

曖昧なタスク脱ぎ捨てて まっすぐ駆けだそう

カントー地方に行った。パキタはやや早かった?らしくとれなかった(ほかのポイントより少し遅く出る所に行った)が、カミキリが花でも土場でも沢山見られたので良かった。…でも、虫が多くて脳死状態でも採れる分、大味な採集になってしまう感は否めないなあ。…

喜び悲しみ等価交換

今週末は大隅遠征を企画していたが、大雨が降るということで中止した(取りやめた瞬間に予報が小雨になったのでつらい)…けど、車借りちゃったし、福岡はギリギリ天気もちそうだしもったいないなあ…そう言えばゾンビランドこと佐賀県ラベルの虫ってラミーカミ…

刹那、退屈の隙間贖い 心燻り 採集を産み出した

南西諸島遠征第3弾.7日目.ギリギリで飛び乗った飛行機の中で一息ついていると、いつの間にか那覇空港に着いていた。時刻は16時半。…さて、どうしようか。というのも、本島からフェリーに乗って奄美へ向かう予定なのだが、本島を出発するのは朝方である。とい…

見えてるものだけ信じるならば この地の異変を受け止めて

南西諸島遠征第2弾. 4日目. 飛行機が欠航したせいで石垣入りしたのが19時半、宿屋らなんやらの手続きを済ませると時刻は21時になろうとしていた。 あ、これライトポイントとられてるわ… 思ったがしょうがない、とりあえずポイントへ車を走らせる… はい、居ま…

向かうべき島がある それが運命(さだめ)

南西諸島に行かねえ夏なんてありえない。ましてや輝かしき余生の最後の夏に。 …というわけで、3月末に内々定を貰った瞬間からあるビックプロジェクトを立ち上げた。 そして6月末のある日。福岡空港。 LCC より快適なJTA最終便に乗り込んで、産まれた夏を追い…

次の暇を待ってるだけだなんて 悔しくない自分じゃアリエナイ 進まなきゃ!

モンクロベニカミキリ。 この虫が満足に採れるのは国内では対馬だけではなかろうか。 学部2年の時にその存在を知ってから恋焦がれ続け、採集するために細かい記録を拾い、ホストや生態の勉強をした初めての虫である。 これまで3回挑戦し続けてきたが惨敗し続…

睦月の端にて君を討つ

冬の採集はキライだ。 なぜって、寒いのはキライだし、採集がモノトーンで退屈だし、なにより朽ち木やらなんやらをぶっ壊すのは罪悪感があって思い切ってできない、結果として虫が採れない、モチベが下がる…という悪循環に陥っていたためだ。 それでも、年が…

風に乗って 森の彼方へ きっといきたい…

かの虫とのファーストコンタクトはまだ小学生の頃、アーケードゲームの画面の中だっただろうか。「なんかメスみたいであんまりかっこよくないクワガタだな」と思った記憶がある。 それから十年以上経った沖縄本島北部、原生林の奥深く、そのクワガタに再会し…

八重山ドラマチックガール

石垣・西表には何回か行ったことがあったが、「ついで」でしか行ったことがなかった。しかも、だいたいその前の活動で満身創痍の状態であり、ヤマネコとの遭遇×2とパラナスピア・オオヒゲブトくらいしか特筆するような出会いはなく、ろくな成果を上げたこと…

嵐の中で蒼めいて その虫をあきらめないで

九州にいる間に採っておくべきミーハー虫というのはいくつか挙げられるが、その中でも福江島のマイマイカブリは筆頭候補であろう。最大でも70mmに達する体の大きさ、真っ黒な体、エッジの効いた後翅末端…等々エモーショナルな要素が満載なのである。 さらに…

いとも容易くはんめうという名の錨に縛られた

イカリモンハンミョウ。2018/08/04 かなりの希少種だがいるところにはたくさんいる。

紫んファンタジア

きゅーしゅーらしい虫といえば、ムラサキアオカミキリ Schwarzerium viridicyaneum (Hayashi, 1956) が挙げられるだろう。 この虫には、九州中北部の緑色の個体(昔はアオカミキリとされていた)と南部の紫色の固体(北限は人吉らしいが、まあ宮崎・鹿児島まで…

それでいい 不連続な衝動が虫屋へ導くなら… 

春の対馬は虫的にとても面白いと思う。この時期の九州では一番じゃなかろうか。 しかしながら、(授業を休まない模範的な)学生が遠征できるGWは観光客が非常に多く、フェリーはすし詰め、レンタカーは在庫なし…等々ろくなもんじゃない。実際去年のGW対馬遠征…