クワガタが、カミキリが、両爬が、好き。
新調したカメラ(40倍の望遠タイプ)の操作に慣れず、苦労した。
これがあれば安全距離から楽してハブを撮影できると思ったのに!
まあ、時期を外しても少ないながらも採れますが…
アオヘビとたはむれるわたくし。
オットンガエルことデブガエルもたくさんいた。写真はないがイシカワもそれなりに。
ここは5分に1回うさぎが見れるポイントだったはずだが、2匹しかいなかった。
一通りは見れましたけどなんかしょっぱいですね、なんて話を2人でする。
時計を見ると21時を回っていたのでバナトラ見回りへ。
1ヶ所目は1日目にライトしたとこ。アマミコクワもいるし、昔来島した時にそこそこの大きさのアマミノコもライトに来てたからまあいるだろうということで仕掛けたのだが…
開けたところに車を止め、あまり期待せず目印の木へ駆け寄る。
細い木に仕掛けたバナトラを照らす。
目の前の光景に思考がフリーズする。
今まで見たこともないような大アゴをした特大のノコギリクワガタが鎮座していた。
いやいやいやいや、これはヤバいって!
仕掛けて6時間くらいだぞ?
脳内を???と!!!で埋めつくしながら夢中でむしり取る。生態写真のことは頭からすっぽり抜け落ちていた。
虫屋じゃないRさんは「おークワガタじゃん」
来年こそは77mmトルゾー
これは別個体。
小さく見えたからリリースしたが67mmくらいはあったかもしれないね。
秘伝レシピ(バナナをストッキングに入れて焼酎と○○と××と△△を入れたあと☆☆に入れて∞∞する)が通用してまずは一安心。
余談だが、アマノコはそこそこサイズのが沢山来ていたが、スジブトは豆みたいなのしかいなかった。やっぱりみかん畑を探すしかないのか。
移動しようとUターンして車を走らせていると、アカマタが脇に転がっていたので減速し、念の為端に避ける。ゆっくりとスタートする。
Rさん(運転席)「予想はしてたけどアカマタばっかじゃ…ああああああああああぁぁぁ!」
ぼく(助手席)「なんですk…ああああああああああぁぁぁ!」
急性過呼吸を起こしながら車から転がるように飛び出る。路上にいたのは赤と黒、見慣れた色の蛇。だが、その模様は今まで見たことの無い色彩をしていた。
(参考:ハイ さらにちょっかいを出すと尾で刺してくる)
時間を忘れて戯れたあと、Rさん待望の磯へ向かう。
山を越え、車を走らせながらQ大生研小動物班固有の下らない会話にも花が咲く。
ぼく「やっぱり重要なのは『ハブがいるかもしれない運転』ですね。」
Rさん「『アカマタだろう』運転だと心の準備が出来ないからね。」
ぼく「人間は沢山いるから3匹くらいは轢き殺しても問題ないだろう運転」
Rさん「www」
こんな下らない会話(平常運転)をしながら集落に差しかかる。眠気も相まって車の速度は50km/hといったまさに「生き物いないだろう運転」。
それはどちらが発した言葉だっただろうか。
「あっヘビだ」
踏まれる急ブレーキ。つんのめりながらも視界に捉える。大物だ!
凶暴性を感じる太めのフォルム。あれはハブだな…
「林道流し中に枝はヘビに見えるがヘビを枝に誤認することは絶対ない」「ハブはハブだと何となく分かる」の鉄則通り、確かにハブだった。
逃゛がざん゛!!!
やはり奄美のハブは凶暴だった。
昔見た1.8m級よりは色んな意味でマシだったが。
余談だが、ハザードを炊いて路肩に道路を塞がないように停めていたのに、ふと我に返ると周りに散歩中のおっさんやら子連れやら、わざわざ車から降りてきた通行人で小汚いおっさんのハブ大捕物の野次馬ギャラリーが出来ていた。夜中に変なことしてごめんなさい…
深夜0時過ぎの離島なのにこんな人おるんやなあ、とびっくりした。
その後は夜磯へ行ったがスカ(水位が高すぎたらしい)、ホテルに2時過ぎに帰った。
駐車場が満杯だったが、「10時までは取締ないから路駐しといて」とホテルの人に言われた。島クオリティだ…
…
3日目
またまたモリヤイポイントへ。
朝イチなのにモリヤイが飛んでいたので、ネットインせずにRさんに「あれがモリヤイですよ」なんて余裕ぶっこいて指さして教えたりした。
これがこの日唯一のモリヤイになるとは露ほども知らずに…
Rさんがスウィープしたいとの事だったので網を貸す。30分ほどして戻ってきた。
「なんかカミキリとれたからあげるよ、そんないいもんじゃないと思うけど。」なんて言って手渡されたのはトラニウス(ウスグロホソバネカミキリ)。
狂喜乱舞する僕をRさんが怪訝な目で見つめていたのが印象的だった。
成果は以上。
昼ごはんはホテルでバイキングを食べた。とんこつと鶏飯が食べ放題だった。
めしを食べたあとは適当に蝶を探すなどしたがいいむしは何もいなかった。
シリケンイモリを物色していると、全身が赤と黒のまだら模様の個体を発見したのでキープ。
なんやかんやで夜に。
この夜は軽く林道流し→西部のスピニポイントでライト→南部でトラップ回収→北部で夜磯というハードな日程。
第一関門。林道流し。
成果はそこそこ。いつもの人たち。
Rさんがガラスヒバァに噛まれたのが特記事項。
第二関門、ライト。
何も採れず。
ウサギはわりかしいた。
同行者に運転させて助手席でエンドレスでカメラを構えていれば写真が撮れることが判明した(ピントが合うとは言っていない)。
バナトラは特筆すべき成果はなかった。1つ残らず回収して回る。
ぶっちゃけ周りの環境が終わってなくて開けたとこならくはがたは来るので仕掛けやすさ&回収しやすさ重視で仕掛けている。来年以降も楽しみたいしね。
南部のポイント→北部の磯へ向かう途中には金ハブがいた。Rさんはやんばるでも銀ハブしか見た事がないから金ハブ初めてだよ〜なんて興奮していた。ある意味すごい。
夜磯はやはり水位が高く、雨も降っていたのでギャン萎えした。
最終日
ギリギリまで寝て、昼過ぎの便で東京へ。
心以外はボロボロで、心も奄美に置いてきたので1ヶ月は仕事が手につかなかった。
決算期だというのに死ぬほどミスして色々やらかしたはずだが何も覚えちゃいない。
かいしゃいん、向いてねえなぁ。となった。
以下、総括。
3度目の奄美で、やっとそれなりのノウハウが掴めた気がする。
事前情報が何も無い場所で採集をするには、やはり3回は遠征が必要になる。
特にクワガタに関しては、やっと納得のいく個体が採れた。来年は77mmを超えたい。
両爬はひと通り見ることが出来たので、来年は昆虫に全振りしてもいいかもなぁ。
来年行けるかは色んな意味で不透明だが…