最近昔の記憶があいまいになってきている。
フィールドでのそれは写真を見れば思い出せるのだが、動きが速い生き物なんかは写真に残せておらず、記憶が薄れていく一方で。
…というわけで備忘のため、何度も見てはいるが写真はほぼ残っていないイリオモテヤマネコを目撃した際のあれこれの覚え書きをば。
・・・・・・・・・・・・・
2017年の初見以来だいたい打率5割くらいの確率で出くわしている。
個体数は少ないが行って本気で探せばほぼ確で見られるもんだと思っているが、地元民に聞いてみるとほとんど遭遇することはなく、10年見てないなんて話も複数の方から伺った。
まぁ考えてみれば当然で、夜間ほぼ出歩かないジモティーと、「ヤマネコ見るまで寝れま10」なんて異常行動をしている身では遭遇頻度は大きく違ってくるだろうなと。
イリオモテヤマネコにただ会うだけならどんなに腕がイモであっても出会うまであきらめないという「根性」があれば可能というのが持論。マルバネなんかも(サイズに目をつぶれば)根っこは同じなのでぼくのようなどうしようもない人間でもこの2種に関しての西表での成績はそこそこよい。要は会えるまで夜に蠢いていれば会えるという寸法です。
これは島が狭いから使える戦法で、ツシマヤマネコなんかはおなじようなやり方をしてもついぞ出くわしたことはない(涙)
生息域だが、どこにでもいるし意外と集落周辺にも出るな…という感覚。
今までいわゆる林内で出くわしたのは2回で、その他は路上で見ている。
2017年は上原港のすぐ近く(昔オリックスレンタカーがあったあたり)でロードキルが起きていたし、知人は星砂キャンプ場で見たと言っていた。
出会うときの感覚としては、よくいう急に飛び出してくるというよりかは「予期せぬところからぬるっと出てくる」感じ。車で探す際は、こちらが割と注意力散漫になったあたりのタイミングでふらふら車道に出てきたり道路わきでなんかしてたりするので注意が必要である。
昔は割と俊敏に車から逃げていたが、何でか知らんが最近はゆっくり逃げて藪の中で立ち止まってこちらを見ている…なんてこともしばしば。
某センターの職員曰く、車を恐れない個体が増えているらしい。
完全に余談だが、西表の某保護センターでヤマネコの目撃情報を提供するとシールがもらえる。おそらくだがここで提供した情報が運転注意マップに反映されるのだろう。
2017-19あたりはかなりロードキルが起きていたがここ2年ほどはロードキル0だったはず。世界遺産で観光客が増えてヤバいのではと思っていたが、彼らは夜間の過ごし方が酒飲んだりナイトツアーに参加したりするかだから事故の増加要因とはなりえないのだろう。
ヤマネコの数自体が減ってはいるのかもしれないが、路上での目撃情報がさほど減った印象はないのでよくわからん。
さて、ここからはぼくが目撃した際のメモである。
①2017年7月4日
場所:琉大熱研~テドウ山入口の間
日没直後だったと記憶している。茂みに中型動物がいたので目を凝らすと猫だった。一瞬野良猫かと思ったが、耳の形がベンガルヤマネコのそれだったのでヤマネコと認識。車内でひたすら叫んだ。
②2018年3月28日
場所:大富林道(大正池方面への道沿い)
一瞬だったので正直確証はない。ウリ坊だったかもしれない。湿地帯みたいなところにいた。
③2019年10月31日
場所:過去記事いわく古見あたりらしい、覚えてない
夕方くらいに路肩に車を停めて地図を確認していた際、ふとバックミラーを覗いたら歩いてた…はず。
④2019年11月1日
場所:山中(どこだったか)
夜間のデブクワ採集中に遭遇。ブッシュの間をダッシュしていたはず。
⑤・⑥
2020年-2022年の間に2回目撃しているらしいが詳しくは覚えていない…
地図アプリにログが残っていたのは2021年5月14日にアイラの近く(あのでっかい看板のあるあたり)での遭遇記録。
この時は初めて写真が取れた。ボケボケだが。

ほんでもう一つは確か11月のデブクワ採集の時だったかと。
同行者が運転中に見たらしいけど助手席で爆睡してたから地点データとか不明、って事案だったはず。
⑦2022年5月4日
場所:ユツンの駐車場
夕方くらいになんかいた。即逃げられた。
⑧2022年10月31日
場所:浦内の橋渡ったあたりの祖納寄り
車を走らせていた時なんかビビッときたからブレーキ踏んで横を見たら茂みで目を光らせていた。これが「ヤマピカリャー」かぁ…なんて謎に感動した記憶がある。
余談その一。この遠征ではニュータイプばりに感覚が切れまくっており無敵感が漂っていたが、山への道が軒並み水没するレベルの豪雨で肝心のクワガタは大外しした。
余談その二。イリオモテヤマネコの方言名には「ヤママヤー」というものもある。いわゆるイリオモテヤマネコを島民が指して言うのが「ヤママヤー」。「ヤマピカリャー」と「ヤママヤー」は別もんであり、ピカリャーの方はもっとでかくてウンピョウくらい
あるらしい…という与太話がある。ちなみにぼくはこの説を採用しており、もっと巨大な「ヤマピカリャー」が島の中心部に生息しているのだと信じている。だって浪漫があるから。同様に西表にはネキダリスやテナガコガネもいるはずなのだ。そんな夢を見ていないとこの辛い人生夢も希望もあったもんじゃない。
⑨・⑩2023年3月24日
場所:アイラ(駐車スペースの近く)・船浦(たしか船浦中の真ん前だったはず)
人生初のヤマネコ・ダブル(イリオモテヤマネコに一晩で2回遭遇すること)をキメた日。
⑪2024年4月1日
場所:ケーラ橋~ナダラ橋間
この時も写真が取れた。デジカメズームなので御多分に漏れずボケ倒しているが。



⑫・⑬2025年5月29日
場所:大見謝ロードパーク近く・野原崎
人生二度目のヤマネコ・ダブル。
以上、2025年6月時点で13回だったはず。
亜成体~成体しか見ていないので子猫、もしくは親子連れが見てみたい。