両爬虫道を往く

博士にもひとかどの生き物屋にもなれなかったおじさんの日記帳 誤同定等ありましたらお気軽にコメントどうぞ

まだ見ぬ春

激動の3,4月(決算)が終わった。

36協定をガン無視(45時間超えの特別協定ゾーン突入)し、残業代だけでマレーシア遠征出来るほどの金額を手に入れた。疲れた。

 

んが、会社が7月に無くなる都合上同じことを6,7月もやらねばならないらしい。知らんけど。有休バキバキにとるし。土日は仕事せずに採集行くけど。まあでも36協定はまたガン無視だろうな。

 

というわけであまり採集に行けてなかった。というか行っても虫に関しては何も採れなかった。大人しく有名産地に行けばよかった。春はどこにもいなかった。凍てつく心はまだ冬にいる。

 

…春のムシの反省と総括はまあ年末辺りにするとして、初夏のムシやユキグニの春のムシに照準を合わせねばならない。

今年は季節が早いとのことでなかなか発生が読めないが、まあなんとかなるでしょう。

 

というわけで行ってきた。

 

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残雪バリバリで寒いのかと思いきや、以外と暖かかった。

ヤツはブナの新芽にいるらしいので、雪中行軍で新芽を探す。

雪はそれなりに分厚いが溶け始めているようで、雪解け水が流れ込んだ湿地が点在していた。

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東北でワンダーフォーゲルに従事していたから水芭蕉を見ると心が穏やかになる。

これもしかしたらサンショウウオいるかもな〜とか思って水辺を覗く。

 

バスン!ズブズブズブズブ…

 

…うん?

 

両膝まで雪解け水に埋まっていた。長靴の中が雪解け水でいっぱいになっていた。

 

 

…萎えたので新芽採集に戻る。

 

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ブナの新芽というのもまた新鮮。これは若葉?

いくつ目かの新芽を見ると、青光りするケツが目に入る。

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引っ張り出す。 

 

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ユキグニコルリクワガタ!こいつが今回のターゲット。

採れなかったらどうしようかと思ったが杞憂。いっぱいいた。

 

メスが採れたら打ち止めにしようと決めて探索を続けること数十分。オス10頭にメス1頭で〆。

 

まあ来年もたぶん採るしこんなもんでしょう。

というわけで別の探索へとシフト。

 

ふもとの大きめの水たまりを覗き込むと、

 

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クロサンショウウオの卵塊。

喜びのあまり飛び跳ねたかったが、足元の残雪が崩落したらシャレにならないので自粛。

 

なんでクロってこんな固まって卵産むんだろうな〜と疑問だったが、なるほど雪解けの時期に産卵するから限られた水面に集中するんだなと納得。

 

鼻歌を歌いながら林道を歩いていると、

 

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こんにちは。

たぶんコブヤハズの原名亜種。

高桑さんの図鑑も買ったことだし、今年は力を入れて狙っていきたいなあ。

なんか知らんけどたくさん歩いてた。

 

というわけで〆。

ネカフェで仮眠→某希少サンショウウオ探索を試みたがド山+単独だったのでクマが怖くて退散→夜中の高速をかっ飛ばして明け方に大宮に帰宅、という流れ。

 

満足な成果をあげられたのでやっと春が来た気がする。

再来週辺りからは初夏の虫を狙う予定だけど…