両爬虫道を往く

博士にもひとかどの生き物屋にもなれなかったおじさんの日記帳 誤同定等ありましたらお気軽にコメントどうぞ

2018年

風に乗って 森の彼方へ きっといきたい…

かの虫とのファーストコンタクトはまだ小学生の頃、アーケードゲームの画面の中だっただろうか。「なんかメスみたいであんまりかっこよくないクワガタだな」と思った記憶がある。 それから十年以上経った沖縄本島北部、原生林の奥深く、そのクワガタに再会し…

フィールド装備雑考 2018

毎年メモしておいて変遷を確かめようと思う。・服装上半身のインナー素材はポリエステル一択。かつては綿100Tシャツで野山を巡ったこともあるが、やはり汗で冷える。秋の高地採集やミーニシ吹き荒れる南西諸島の採集で綿100は自殺行為でした。上着は最初の南…

かくて彼らは北方に踊る

今年はそれなりに色々なところで虫を採ったのと、生来の後回し癖のせいでタトウ整理に追われている。年内に終わらせたかったが無理!9月頭に演習林実習で北海道に行き、その前後でむしとりをした時のタトウが出てきた。オオルリとかセダカとかそこら辺が入っ…

かごちま☆でぃず

今年の夏の両爬合宿は奄美・徳之島に行った。 福岡から奄美に行くにはクソ高いANA を使うか鹿児島まで行きそこからフェリーに12時間揺られなければならない。しかしながら、東京からならなんと、バニラエア直行便で行けるのだ!さすが関東、役者が違うね! …と…

八重山ドラマチックガール

石垣・西表には何回か行ったことがあったが、「ついで」でしか行ったことがなかった。しかも、だいたいその前の活動で満身創痍の状態であり、ヤマネコとの遭遇×2とパラナスピア・オオヒゲブトくらいしか特筆するような出会いはなく、ろくな成果を上げたこと…

嵐の中で蒼めいて その虫をあきらめないで

九州にいる間に採っておくべきミーハー虫というのはいくつか挙げられるが、その中でも福江島のマイマイカブリは筆頭候補であろう。最大でも70mmに達する体の大きさ、真っ黒な体、エッジの効いた後翅末端…等々エモーショナルな要素が満載なのである。 さらに…

2018年遠征総括

ということで、 Platycerus2連敗で2018年の遠征採集はおしまいです… 今年はミーハー甲虫はそこそこ採れたが、珍品はことごとくスカ、ほとんど経験のない冬期採集も連戦連敗といういまいちすっきりしない結果に。大学2年から本格的に採集を始めたペーペーな…

稀なる普通種

シロマダラを「幻のヘビ」と呼ぶ動きがあるらしいけど、まったくもって理解不能。福岡にはたくさんいる、気がする。 ジムグリが見たいです。切実に。

いとも容易くはんめうという名の錨に縛られた

イカリモンハンミョウ。2018/08/04 かなりの希少種だがいるところにはたくさんいる。

紫んファンタジア

きゅーしゅーらしい虫といえば、ムラサキアオカミキリ Schwarzerium viridicyaneum (Hayashi, 1956) が挙げられるだろう。 この虫には、九州中北部の緑色の個体(昔はアオカミキリとされていた)と南部の紫色の固体(北限は人吉らしいが、まあ宮崎・鹿児島まで…

それでいい 不連続な衝動が虫屋へ導くなら… 

春の対馬は虫的にとても面白いと思う。この時期の九州では一番じゃなかろうか。 しかしながら、(授業を休まない模範的な)学生が遠征できるGWは観光客が非常に多く、フェリーはすし詰め、レンタカーは在庫なし…等々ろくなもんじゃない。実際去年のGW対馬遠征…

ただゴニを見ないままで 悔んだりはしたくない

やんばる・久米島・渡名喜島をめぐってきました。詳しい珍道中は九州大学生物研究部の部誌に投稿するのでここでは総括と写真だけ。 やんばる:一晩だけだったが経験・集合知を駆使してそれなりに生き物が見れた。雨が降っていなかったのでナミエとホルストに…