両爬虫道を往く

博士にもひとかどの生き物屋にもなれなかったおじさんの日記帳 誤同定等ありましたらお気軽にコメントどうぞ

燃え上がった虫屋の想い 空に届いて!

GWは(も)沖縄に行った。

前半は西表、後半は石垣という予定だったのだけど、雨が強かったり弱かったりで増水し渡渉が出来なかったり発生木が濡れていたりで西表の方の本命(紅い☆)はヌル。まあそんなもんか。

社会のマダニ(虫屋)の怨嗟の声がSNSや現地から聞こえて笑った。

 

彼らの願いが通じたのか西表滞在の最後の日だけ辛うじて晴れて(昼の船で石垣へ渡るので登山は出来なかったが)、生き残りのヤンバルアワブキでヤエヤマモモブトコバネを落としたのが唯一の虫の成果。

紅いのも…まぁ他の入林したどなたかは採れたんじゃないの。分からないけどさ。

 

雨が降って虫が採れんのなら両爬や!ということで島内一周路やら農道を巡ったりもしたがなんというか西表あるあるなすっとぼけた感じの成果。


最大の成果はこれ。



サキシマアオヘビ。

いつも通りマダラかぁ~?と思いつつ窓開けて見つめたら雰囲気が全然違うこやつがいてびっくり。

 

西表は両手に余るほど訪れているが初めて見たな、と思いググったらかなり珍しいものらしい。

…まぁ、どうせなら未見種の方が…とは言わないでおこう。

西表はヘビの個体数は多いけど7割5分マダラ、2割4分サキシマハブで、他のヘビってあんま見れない。個人的な目撃回数はヒバァ3回、スジオ1回と今回のサキシマアオヘビのみだ。

雨降るウェットな原生林に突撃してないだけだろとか言ってはいけない

 

ちなみにあほみたいなところに転がっていた、ので同じところでは二度と見れないだろう。

そのほかには、

かめ。写真は撮れない。

雨でロードキルされたカエルをぱくつくマダラ。同様の光景は1晩に2-3回見た。

 

その他は、


かんむりわし。

逆光だったから彩度をバチバチにいじくってるのは内緒だ!

 電柱にカラスカラスカラスハトカラスカンムリワシ!みたいな感じでよく見る。


その他の鳥では猛スピードで道路を横切るアカショウビンを見れたのが個人的には何倍も嬉しかった。

西表のカンムリワシシロハラクイナと同カテゴリーの普通種!普通種です!

 

また、写真はないがユツン付近にヤマネコがいた。これで目撃は7回目か。

登山用?の駐車場的な広場に何の気なしに突っ込んだら佇んでいてびっくり(もはや感動はない)。写真を撮らせてほしい。

 

 

西表はこんなもん。まぁ、来たかいあったかなレベル。

 

石垣の方は天気が良かったので、炎天下の下ひたすらカラムシを見て回る。

最近はカラムシなんて狩られて全く生えていないとの話だったがそれなりに見つかる。でも憧れの君はどこにもいない。

日をまたいで車を返す1時間前にやっと発見。

 


カタモンビロウドカミキリ。

 

見つけた瞬間、なぜ今まで見つけられなかったか、どれだけ頓珍漢な探し方をしていたのかが一発で分かった。

(悔しいし考えてみれば当たり前のことなのでどういう探し方なのかの明記はしないが…)

 

初めて見たがすげぇいいカミキリ。煽りぬきにべニボシよりいいカミキリだと思う。

奄美でフェリベニ見てるから決して負け惜しみではないですy…

 

その他、ビーティングしたりライトしたり林道流したりしたが特筆すべき成果はなし。

ブーメ採ったのとライト雨天決行の見込みが立ったくらい。

 

5月末にもっかい八重山行くからモチベーションがあまり高くなく、ロケハンメインだった。

(ライトのことを考えると5月末の方がいっぱい楽しい)

 

んでたった一晩に賭けるべく飛行機で北上して沖縄本島、約束の地へ。


結論から言うと、賭けには負けました。


ゆいゆい国頭あたりは乾燥でぱっさぱさだったのに北上するとドカ雨で非常にやりにくかった。爬虫類がいねえでやんの。

見たのは、

 

ほるすと。

なみえ。

邪道林道流し偏愛おじさんの私見だがGWだと路上にいっぱいいる。イシカワは路上だと2月がピークで3月末くらいにはほとんど見れなくなる。



 そしてまぁ、過去10年のQ大生研の全部員…いや全Q大生の中でも並ぶものがない哺乳類の引きの強さを持ったワテクシがこいつを見れない訳もなく…



けながねずみ。

なんでか今回はいっぱいいたし、写真を撮らせてくれたのでよかった。

尻尾の先が写ってないのはまぁアレですが…

 

以上です。