両爬虫道を往く

博士にもひとかどの生き物屋にもなれなかったおじさんの日記帳 誤同定等ありましたらお気軽にコメントどうぞ

フィールド装備雑考 2018

毎年メモしておいて変遷を確かめようと思う。


・服装
上半身のインナー素材はポリエステル一択。かつては綿100Tシャツで野山を巡ったこともあるが、やはり汗で冷える。秋の高地採集やミーニシ吹き荒れる南西諸島の採集で綿100は自殺行為でした。

上着は最初の南西諸島以降ずっと作業服を着ている。チャック等で防御されたポケットが沢山ついており、GPSを持ち歩きやすいし薮漕ぎによる落し物のリスクが大きく減る。素材や色はなんでもいい気がするが白系の化繊がつぶしが利いていいかな、と思う。綿はやはり吸水という面を考えると…という感じ。

下半身は作業服とセットの長ズボンでいいでしょう。意外と汚れる上に薮漕ぎで繊維を引っかけるためヤッケやレインウェアの下を履くべき。
ヤッケを履くとどうしてもモノの出し入れがめんどい(ポケットがないため)。ここでポケットたっぷりの上着の恩恵が効いてくるのだ。

足元。これは最も重要であり、人によって異なる思想・こだわりポイントがあって面白い。主に「登山靴派」「長靴派」「地下足袋派」が3大流派である。ぼくは「長靴派」だ。登山靴と違って安価で手に入るのと、両爬を探したり原生林の奥にアクセスするには沢歩きが必須であることと、ハブ対策を考えると機動性こそ落ちるが長靴こそ至高である。異論は認める(地下足袋の良さを某氏に力説されて洗脳されかかったので)。
作業用品店で売っているような作業用の白いゴム長が耐久性最強らしいが、ぼくは使ったことがない。現在愛用しているのは近所のホームセンターで2000円で買ったマリンブーツである。これはなかなかアタリで、もう1年半使っているがガタが来ないスグレモノだ。1000円の中敷きをぶち込んだら足が疲れなくなったので、中敷きは高いものを買った方がいい。アマゾンで適当にサイズ感の合うものを買うだけでよいと思われる。

あとは首にタオルを巻いて(昼間の採集時は頭にまいてもいい)ラバー付きの軍手(よくある白いのはオススメしない)をすれば完了。

・持ち物

GPS:今回、フィールド屋大絶賛のgeographicaを利用したがかなり使い勝手が良くてビックリした。あれだけの精度と使い勝手のよさ、何よりオフラインで使えて充電を食わないというのは素晴らしい。ロガーは多少の短冊であればはっきり言って要らないのではないか。

モバイルバッテリー:geographicaを使用するなら必須。容量は20000mAhがオススメ。ケーブルは断線対策として2本あってもいいと思う。

雨具:多少高くてもいいものを使った方が断然良い。ぼくは高校時代からゴアテックスを使っている、が最近とうとう防水性がダメになったようでかなりショック。ワークマンのイージスを試してみようかしら。

カバン:高校の部活で山を登っていた頃はウエストポーチも併用していたがリュックのみでいいのではないかと思う。コンパスなんかを持ち歩く時はあってもいいと思うが。


ザックカバー:図鑑とか持ち歩く場合はあった方が良い。

水:よく500ミリペットボトルを脇に突っ込んで歩く人がいるが、薮漕ぎしてる最中に落としかねないのでちゃんと中にしまった方がいい。必要量は個人差があるので活動の中で判断が必要。マジで一晩中少しも水飲まないで平気な人とかもいるからな…
持ち歩くのは2リットルの水が良いと思う。ケガをした際なんかにも使えるのがその理由。塩飴なんかを持って行って塩分を補完するといいでしょう。


ライト類:ヘッドライトはルーメンが大きい(?)ものを買うべき。これは足元を照らすだけでなく、光の反射で虫を見つける場合は明るさで大きく成果が変わるため。200ルーメンあればよい、エネループなんかを入れると更に眩しくなってよい。
ハンディライトも一応あった方がいいと思う。ヘッドライトはだいたい単4電池を使うので、同じ電池を使えるものを持っておくと便利。
ランタンは…正直荷物になるので要らない気がするなあ。あれば登山道から外れて虫を探したあとの復帰が楽だけど。

行動食:量・質ともに個人差あり。ぼくはバランスパワーというカロリーメイトの半額で買えるレーションを愛用している。

必須なのはこんな感じ。ポイズンリムーバーとかもあった方がいいだろうけどここでは除外。
メガネを何回も落としてる身としてはメガネをヒモかなんかで括るべきかもしれない。